ファアウェイマックスの続報がInstagramの公式チャンネルに投稿されていますね。で、その投稿のコメント欄に気になる書き込みがあったのでこの記事を書いています。
2025年3月登場予定
まずは概要から触れます。なんと言ってもリリース時期の発表が大ニュースですよね。2025年3月にデビューとのことです。あと半年ちょっと。まあ、実際は3月末頃になって、ほぼ4月なんてこともあるかもしれないので気長に待ちます。
このニュースの大切な点は、ロッドの仕様が固まって量産態勢に入る見通しがついたということ。なので、以後に出てくる製品紹介の動画や写真は、かなり実際のものに近いとみてよいかと思います。
ガイドの変更
そのようにして動画や写真を見てみますと、以前のプロトと直近のプロトとでは、ストリッピングガイド(バットガイド)の形状が変更されていることに気がつくと思います。
以前のプロトは普通の高足ガイドでした。フジの型名で言うとKLというタイプです。シーバスロッドやエギングロッドにもよく使われているもので、ソルトのスピニングロッドといえば基本的にこれだと思います。
ところが、直近のプロトでは明らかに異なる形状です。もしかしてRVになってますか?
フジのカタログを読むと、RVは投げ竿にも使用されるロングキャスト向けのガイドであることがわかります。しっかりとバットパワーを引き出してキャストに繋げるためのガイドだと思います。遠投性をコンセプトにしたファアウェイマックスですから、この変更は納得です。
問題は価格か
さて、この記事の本題です。コメント欄には価格について次のような補足がありました。
お値段は安くありません!笑
ロングロッドで100%東レカーボンで、ガイドも通常より多く、オールチタンです。
この「安くない」というのは文脈的に「G-TECのこれまでのロッドと比べても安くない」という意味かと思います。そして、G-TECのこれまでのロッドはショートロッドが主体で税別価格が5万円台のものが大半です。より高くなるとして、6万円台なのか、7万円台なのか。サーフアングラーとして大いに気になるポイントがここにあります。
翻って、既存のサーフロッドの市場に目を向けると、最も高いのはシマノのネッサ リミテッドで、実勢価格は税別で7万円からです。次いで戦略的な価格にしているのがダイワのオーバーゼアEXで6万円から。この価格帯にはバディーワークスのダブルキャノンも競合します。
ネッサ リミテッドに関しては存在自体がかなり戦略的なもので、その下のエクスチューン(4万円台から)が文字通り「エクストラチューンモデル」であり以前は最高峰でした。シマノがリミテッドで高価格帯を作り、そこにダイワがEXで合わせてきたというのが「近年の戦況」なわけです。
話をG-TECに戻して、ファアウェイマックスが6万円台からと仮定とすると、大手2社の最高峰のサーフロッドが視野に入ります。そして、ファアウェイマックスは純粋なサーフロッドではない、ということが私としては心に引っかかっています。
私自身は、9ft程度の柔らかめなロッドをサーフで使用することを勧めている人間ですが、10ft以上でティップまで張りのあるサーフロッドでなければ届かないし誘えないシチュエーションがあることも経験にあります。
特に超遠投では必然的にメタルジグになり、その場合はサーフロッドよりも硬いショアジギングロッドのほうが適性に優れることからも、浅場への接岸が見通せていないのならば硬めのロッドを持っていったほうが無難だったりします。
結局、ファアウェイマックスがどのくらい飛ばせるロッドなのか、それがわかれば(そしてサーフロッドと遜色ないのであれば)、是が非でも欲しいロッドになりそうです。続報を待ちましょう〜。