信濃川のゆらぎに癒される

信濃川での釣行を重ねている。仕事を早めに上がれた日は夕暮れの中で30分だけ遊べるのだ。そうは言ってもまだ5回目。そのうち1回だけライズを見かけたが、あとはバイトどころか魚影もない。

川は海と比べるとお手軽だ。信濃川下流域はコンクリート護岸なので、海水や砂の後片付けが必要ない。エントリーするにもスニーカーでよい。とても身軽である。だから、忙しい日々でもフラッと立ち寄ってみる気になる。

水面のゆらぎを眺めているのは心地よい。釣りをするまでは、茶色で汚そうな川というイメージを持っていたが、水に触れてみるとそんなことはなかった。ゲオスミン、すなわち泥臭さがない。新潟市は海抜が低いため、信濃川下流域は汽水なのだ。汽水ではゲオスミン生成菌が働かないから泥臭さがないということらしい。特に汽水のフナは美味と聞く。新潟市西区には焼鮒の逸話も残る。

しかしまあ、野池ならフナは簡単に釣れたものだが、信濃川は大河だな。どこに魚がいるのかわからない。気長にいこうと思う。