レボSPロケット2500Sを携えて2度ほどフィールドへ出かけた。いずれも短時間だったので釣行紀には記していない。その代わりにインプレとして今回の記事にしたい。
巻き重りは感じなくなった
前回のファーストインプレッションでは、やはりギア比の関係でゼノン2500SHよりは巻き重りを感じたと述べた。だが、これは巻き重りを比べるつもりで触れていたからだ。
フィールドへ出てみれば周辺の状況などへ気を配っており、処理すべき情報量が多くなる。すると手元の巻き重りなど気にはならなかった。つまり、感じようとしなければ気にならない程度の巻き重りだったということだ。
これには大径ギアが効果的に仕事をしているのだろうと推察する。ハンドル1回転でローターが何回転だから…などと単純には語れない。コンパクトボディに大径ギアを搭載したレボSPシリーズならではの特長だろう。
スピニングの巻き感度にロケットハイギアが効く
ハイギアとローギア、どちらの巻き感度が高いのかという議論があるらしい。ただし、これはバス釣り界隈での話題であることが大半で、すなわちベイトリールの場合だと思う。
スピニングリールの場合、巻き感度が高いのはハイギアだと感じる。理由として、スピニングタックルはロッドとリールとの間に距離があることを挙げたい。ベイトタックルのようにリールのボディを保持しながらハンドルを回すことはできないので、スピニングではリーリングの動作を受けてロッドが暴れてしまいやすく、それがノイズとなって実質的な感度を低下させてしまう。
したがって、例えばライトリグをゆっくりと巻き取って底質を感じ取りたいような場合には、ローギアでグルグル巻くよりも、ハイギアでスローに巻くほうが動作も回転角も小さくなりロッドを静止したままに保ちやすいため、微細な情報をも受け取りやすい。
これにはタックルバランスのみならずロッドアクションやリーリングの作法も関係しているので、個人によって意見が異なってくるのも頷ける。それでも、スピニングにPEラインを巻くのであればギア比が高いほうがお勧めされるかと思う。
2500で4000クラスの巻き取り量
レボSPロケットを使いたいがために無理矢理にフィールドへ出たため、2度とも斜め向い風の風速5m/s強といった状況だった。キャスト時にフェザリングしていてもラインスラックが出てしまったが、ロケットハイギアならラインテンションを望んだ状態に持っていきやすかった。
感覚的には4000番のハイギアリールを使っているときのようだった。どういう状況なら何回リーリングするのかといったことは身体が覚えているものである。とてもしっくりきて使いやすい。逆を言えば、普通の2500を使っている人がレボSPロケット2500Sに持ち替えたら違和感もあるかもしれない。
レポートは継続
まだまだ使用時間が短く、使いこなしたとは言えない。今後もインプレッションをレポートしていきたいと思う。
話は逸れるが、ようやく信濃川下流域にもデビューした。雪解け水が流れ込んでいるので海よりも水温は低いはずだが、至近で2度のライズを見ることができた。これからに期待したい。