少しご報告が遅くなったが、先日レボSPロケットが手元に届いた。番手は2500番! 散々悩んだが2500番にしたのだ。
一般的にはサーフで釣るなら最低でも3000番、お勧めは4000番というのが常識のようである。しかし、私が通っているサーフはベストシーズンにイナダやサゴシが釣れることもある、かもしれない、というエリア。近場の地磯も同じレベルらしい。コンスタントにイナダを狙えるなら4000番にしたかもしれないが、現実的にいくと小物でもファイトを楽しめるようにライトタックルへ割り振ったほうが賢明と判断した。
結果的に2500番の強さを改めて思い知った。そもそも番手という概念はモノフィラメントラインの号数と対応して1000番ごとの階級分けが基本なのだが、釣りが進化していく過程で中間があったほうがいいということになり2500番のような番手が生まれたのだという。2500番は実釣現場からの必要に応じてのものだから、ラインセレクト、コンパクトネス、ライトウェイト、いろいろしっくりくる。
話題を変えて、レボSPロケットを選んだ理由。それはこのルックスである。アブガルシアの”赤”を秘めたような装飾は、エラディケーター パワーフィネスと相性抜群。なお、このカラーリングは他のエラディケーターにも見られるが、他のシリーズには採用されていない。このことから推論すると、PFJの担当者はこのリールをエラディケーターと合わせることを意識していたとしか思えない。ちなみにこのカラーリングは日本仕様だ。海外で流通するメインストリームのものは真っ赤なボディで、それはそれで格好が良い。
入手から1週間近く経つが、まだ釣りには行けていない。そこでゼノン2500SHとの比較だけになっている。同じ2500番であり、アシンメトリーボディである。
使用感は意外なほどに違う。当たり前だがゼノンよりもロケットのほうが巻きが重い。この点についてギア比の差から受ける印象よりも重いと感じたが、よく考えるとゼノンが軽いと表現するほうが適切だ。ボディに使用されているアルミとマグネシウムの違いだろうか、おそらくローターの重さの差もあるではなかろうか。レボSPロケットの凄さを感じると同時に、ゼノンの素晴らしさを再評価している。
それから全体の重量。やはりゼノンは圧倒的に軽い。レボSPロケットも十分に軽いほうだが、ゼノンは突き抜けている。だが、キャスティングのしやすさ、ブレの抑えやすさに関してはレボSPロケットのほうが扱いやすい気もした。一般的な重量の範疇にあるほうがロッドとのバランスは合いやすいのかと思う。ゼノンのほうが上級者向けといえる。
ロケットの特長となるラインスラックの回収や高速巻きについては実際に使ってから述べたい。それまでは眺めて楽しんでいるつもりだ。