グランダー武蔵ってなんだ?

さっぱり釣りに出れる日がない。釣りに出れないからと、代わりにネットを眺めてみるが、世の中の釣り情報というのは太平洋側の人のものが大半だとわかるだけだ。これでは心が腐ってしまうね。そんな中でも去来する思考というものがあるので、少しメモしておく。


ネットで時折に見かけるのがグランダー武蔵というフレーズ。調べてみると、90年代後半に発表されていた小学生向けの漫画アニメ作品だそうだ。題材は主にバスフィッシングなのかな?

その頃の私はバスフィッシングを卒業しており、フライフィッシングにのめり込んでいた。だから、グランダー武蔵というものを、つい最近まで全く知らなかった。

私にとってのバスフィッシングのイメージは千夜釣行で形作られた。だから、バスフィッシングとは、静謐で、大人びており、海外からやってきたオシャレな釣りだった。グランダー武蔵世代の人たちとは5歳くらいしか違わないはずだが、バスフィッシングに対するイメージは全く異なるものであるようだ。

グランダー武蔵に興味を持ったので、ウィキペディアであらすじを読み取ってみたが、さすが小学生向けの作品である。あまりにも荒唐無稽で意味不明だった。どういう脈絡で何が起こっているのか、あらすじが荒すぎてわからない。逆に興味が増してきたが、今更バスフィッシングのネタを仕入れても… という気持ちもある。

ここ新潟県ではバスの再放流が禁じられているため、もしも釣れたら殺さなくてはならない。だが、このような心境では積極的に釣ろうという気持ちにもならない。おそらくはそれが原因で90年代と比べるとバサーの数も極めて少ない。あるいは、バサーもバスと同罪であるかのように見なされて釣り場で不愉快な思いをすることがあったのかもしれない。いずれにせよ、今の状況ではバスより先にバサーが絶滅するほうが早い。報奨金でもかければバスの駆除につながったかもしれないが、再放流禁止ということでは、むしろバスは野放しになって増えていくだろう。

グランダー武蔵というフレーズが今日において浮上してきているのは、何か世相を反映しているような気がしてならない。