記録に残る寒波。この冬は荒天続きで24日ぶりの釣行となった。秋頃のペースでいけば年間250日以上の釣行日数になり得たが、こうも天気が悪ければ無理。天候の良い地域にお住まいの方が羨ましい。
さて、年始に注文していたバークレイのナノフィルをようやく使うことができた。タイトルにした通り、シルキースムースな感触である。素材がPEというだけで無意識にブレイドを連想してしまっており、ライン表面にテクスチャがないことに驚いてしまう。
スーパーファイヤーライン ウルトラ8もかなりスムースであるが、指先に意識を集中して確かめれば元はブレイドだということをわずかに感じられる。その点、ナノフィルは全く凹凸がない。まるでモノフィラメントのようだが、ナイロンやフロロほどにはハリがない。しかし、コシはあってしなやか。使い心地はPEなのだ。
キャストフィールは他のどんなPEラインよりも優れていると感じた。ルアーを追ってスルスルとラインが放出されていく。いや、スルスルよりも抵抗がない。スゥーッと、かな。とにかく形容し難いほどだ。
留意点もある。ナノフィルのLow-Vis Greenカラーは本当に見えない。番手が細いことも相まって、背景が水面になると極端に視認性が低くなる。私の視力が悪いのかとも思ったが、カメラで撮ってもよく見えない。
背景が白色または黒色なら見えるが、水面や水中に混ざると見失ってしまう。今日は陽が差して水色もクリア。波間に舞う砂粒まで見えるほどだったが、ナノフィルのLow-Vis Greenカラーは見えないのだ。
これは渓流で使うには良いラインだと思う。他方、ショアキャスティングで60mも飛ばせばルアーがどこにいったかわからなくなる。釣りのタイプによっては一長一短に働くということを記録しておきたい。
存外にインプレのようになってしまったが、これは釣行紀。ノーフィッシュで終了である。なお、大量漂着のホシフグたちは砂浜に塗り込まれたかのように埋まっており、眼球はなく、ボリュームが減っていた。気温が低いので腐敗はしにくい。テトロドトキシンはどうなるのだろうか?春に腐敗が始まるのだろうか?しばらくここで釣りはできないのだろうか?今年の釣りは前途多難であるようだ。