スーパーライトショアジギングへの期待

はじめに釣果について触れておくと、未明からの3時間でサバフグ1尾である。魅力を感じないと思うが、これが釣りのリアルというところか。レジャーを楽しみたいのであれば有名な堤防でサビキ釣りをするかエリアトラウトをやるのがよいと強く思う。それでも2度の釣行で立て続けに魚の反応があったことが嬉しく、またしばらく頑張れそうな気がしている。


好反応を得ている要因として、スーパーライトショアジギングを試していることが影響していると思う。ルアーウェイト15g〜20gあたりを中心に使う釣り方だ。

そもそもはルアーウェイト30gを基本として、飛距離欲しさに40gも使っていた。サーフフィッシングを調べるとそのくらいのウェイトがおすすめだと書いている記事が多いからだ。それにシマノの熱砂のような先導的な位置にあるアイテムもまた30gくらいのラインナップが目立つ。

しかし、30g以上のルアーとなるとアクションが鈍重で、どうにも釣れる気がしない。遠投しても水深3mというサーフでは、早巻きかリフト&フォールくらいしか選択肢がないルアーも多いのではないか。まあ、例外でシンキングペンシルのリライズは2ヒットしている。40gで水深5m〜10mがターゲットレンジだったか。堤防や船で使うルアーだが見た目に惚れて使っている。


話を戻して、スーパーライトショアジギングである。試しに投げてみた20g以下のメタルジグが予想より飛んだので、これはイケると思った。使っているロッドがライトショアジギング用なので感度が足りなくなるが、ショアジギというメソッドそのものが優れているので助けられている。要するに、頻繁にジャークをするのでオートフッキングなのである。上述のリライズもジャークを入れるので釣れるわけだ。ジャークは疲れるが退屈はしない。秋冬は身体を温めることにもなり理にかなっている。


なぜサーフフィッシングでは30gという重いルアーが常識になっているのか考えを巡らせてみた。もちろん実績があるからなのだろうが、それはどこに住んでいる誰の実績なのかが重要だ。釣果が上がらなければ釣り人は集まらないから、魚影の濃い土地でこそ、釣りの典型が確立されていくはずである。

魚影が濃いということは魚同士の競争が激しいので、慎重な個体よりも食い気の強い個体が生き残りやすいと考える。外敵や競争相手に見つからないように生きようとしても不意に接触してしまう。そのような環境では早く成長することのほうが有利に働くはずだ。

そういう土地ではルアーの姿形やアクションが不自然であってもバイトしてくれる個体が多いのではないだろうか。そう仮定したときに、どうやったら魚影の薄い土地で釣りを成立させるかを考える。ナチュラルに誘うのも一手だが、魚影を濃くするのも一手と思う。どういうことかというと、小型魚を狙う。小さい魚ほど数が多いから相対的に魚影は濃くなると考える。飼育の知識としても小型魚になるほど頻回に給餌が必要であるから、釣りに置き換えればバイトが増えることになるはずだ。


そこでスーパーライトショアジギングやマイクロショアジギングの出番というわけだ。これらにはかなりの期待感がある。

タックルバランスはやや難しい。実際に先日は根掛かりと間違えたほどの重い魚が掛かったが、バイトしてきたのは小さな20gのメタルジグに対してであった。小さくて軽いルアーをキャストできることと、重くて強い魚とファイトできることとは、ロッド性能として相反する課題であろうと思う。

こんなことを思い浮かべるのも釣りの楽しみと言える。自分の釣りを最適化していく作業だ。釣果が伴えば最高の気分になるのだが。次回に期待したい。