サーフの地形変化

気温が10℃を下回る。天気予報によれば風の影響で体感温度は7℃にまで下がるようだ。釣りは運動量が少ないので寒い。氷点下の雪山を登る時よりも厚着をして出かけるが、それでも小指がかじかむのを感じる。


今日は久しぶりに朝日を拝めそうだった。ここは新潟である。関東の人が曇りと呼んでいる天候を「晴れ」と呼ぶのが新潟の人だ。「快晴」を経験することが滅多にない土地だからである。標準的な判断を天気予報に求めれば、今日は「曇り時々晴れ」であるそうだ。運よく、朝日が海面を照らしていた。


沖合いに輝く白波を見ていて違和感を覚えた。あんな場所に白波が立つことはあったか?

3週間前には離岸流があった場所だ。近頃、徐々に潮流が強くなっているのは季節の変化に伴うものかと思っていた。それは半分正解で、もう半分は間違いのように思えた。離岸流に砂が堆積して流れが変わったのだろうか。その場所は今や向岸流になっており、白波が立つほど浅い。押し寄せた海水は逃げ場を失い、砂浜と平行に澪筋を掘ったようだ。右に投げた30gのルアーが左から帰ってくる。ゆっくり引くと40mも横へ流されただろうか。1週間前も同じ向きに流れはあったが、これほどの力強さはなかった。


ダムや渓流では水量の変化によって狙い目となるポイントが変化することがある。ポイントは絶対ではない。なるほど、サーフではこのような変化が起きるのか。サーフフィッシングの奥深さを感じた。