私の地域ではタコに漁業権が設定されており、一般人は捕ってはいけないのだそうだ。しかし、どうやってリリースしたものか。悩んでいると自らルアーを離してくれた。タコは魚ほど上手には波に乗れない。海へ帰るのもスムーズではなかった。新鮮な体験だった。
この日は朝にヒラメが釣れた。気分が良かったので仕事帰りに15分だけ竿を出した。辺りはすでに真っ暗だった。遠くの街灯を頼りにしてルアーのシルエットを見せていく作戦にした。
ルアーは朝にヒラメを釣ったものと同じものにした。運気というか、ゲンを担ぐというか、この場合は波に乗るというべきか。単純にローライトでアピールできるルアーの選択肢がなかったということもある。ポジティブな理由は、私がこのルアーを好きだということだ。マリアのリライズというシンキングペンシル。いずれ紹介できればと思う。
ナイトゲームは景色が望めない。ルアーがどこへ飛んだかもわからない。あまりリフレッシュにはならないし、練習にもならない。このときは、自分がポイントだと信じる場所を見つけ、10分足らずで釣果が出たことを喜んだ。